たまに「一番好きなゲームは何ですか?」と聞かれることがあります。今まで遊んできた壮大なタイトルの海から1本だけを宣言するのは中々難しいわけですが「一番好きなパソコンゲームは何ですか?」と言われたら「スタークルーザー」と何の迷いもなく即答出来る。それくらい好きな作品。 「スタークルーザー」を知ったのは珍しいパソコンゲームの紹介ビデオテープだった。 PC88をメインにX68にPCエンジンまで網羅していた「スーパーゲームズ」。 80年末期当時はファミコン大ブームのおかげでゲーム紹介ビデオがコンビニや書店に2000〜3000円でよく売られていて、たまに気になるものがあると購入していた。 この「スーパーゲームズ」はそれまでの紹介ビデオにはなかったパソコンゲームが入っているので買ったが盛り沢山で面白かった(画質はイマイチ。 そしてその中に「スタークルーザー」の開発途中バージョンが紹介されていた。まだ未完成のプロトタイプ。宇宙を舞台にしていて音楽が耳に残った印象。 翌年、X68000で「スタークルーザー」が発売された。一応手に入れたが、食指は伸びなかった。他に遊びたいもので手一杯だったのと当時定期購読していた「Oh!X」や「ログイン」誌では否定的な記事が載っていた。 それは先に発売されたX 1版のデキがかなり良かったのにX68000版はもっとできたはずだ!というものだった。 職場の2つ下の後輩Dは元々MSXユーザーでX68000を見せたら感動して買ったひとり。そんなDが遊びにきて我が家にあった「スタークルーザー」を見つけて、 「これメチャクチャ凄いよ!」と勝手に起動し勝手にプレイして勝手にセーブデータまで作って(しかもセーブデータに名前が付けられたので状況まで入力していた w)解説していたが、それでもあまり乗り気ではなかった。 彼が帰宅後、サイバースティック対応となっていたので接続してプレイしてみる。 操作性は傍目で見てたときは悪そうに思ったがなかなか快適。戦闘がスムーズで倒した時のSEとポリゴンの敵がバラバラになるところとか気持ち良い。 「スーパーゲームズ」の時も思ったけど音楽がどれもこれも素晴らしい。ちょっと変なセリフまわしも好みだ。気づけばかなりの時間プレイしていた。 当時のマシン性能でポリゴンを動かすのはかなりのプログラム技術が必要であり、しかもX68000版はそれをスムーズにかつ快適に動かして作られていた。何故、発売当時あまり誌面で評価されていなかったのか自分には理解不能だった。 またサイバースティックでのアナログ操作も快適でゲームクリアまで使用した。 ラストのありとあらゆる仕掛けが施された超巨大戦艦に突入したときに様子見で回っていたら気付いたときにはかなり進めてしまっていて、やり直すにはかなりの手間が掛かりすぎる事態になってしまった。 燃料など備えが不十分なまま徘徊しラストの一列に並んだ敵のアイコンを見た時は正直詰んだ、と思った。 そこから奇跡のクリアに繋げられたので尚更、思い入れのあるゲームになった。 本当に名曲揃いで大好きなゲーム。 時間があればもう一度遊びたい。 【余談】 ちなみに家庭用移植では唯一メガドライブ版があり、こちらもメガドライブとは思えない脅威のプログラム技術でポリゴンを動かしている。金銭の概念が無かったり色々パソコン版とはまた違った感じになっている。あまりにも改変されていたので、てっきり別会社が移植したのかと思っていたら元アルシスソフトの方が「ヲヤヂの惑星」の掲示板に社内スタッフで作ったことを教えて頂いた。 メガドライブミニ2に収録発表された時は嬉しかった。Switchには現在PC88版があるが難易度はかなり高いので注意。そろそろX68000版の移植をしてもらいたいところ。 開発のアルシスソフトは元々「サンダーフォースシリーズ」でお馴染みのテクノソフトの一部社員で設立。98版「プリンスオブペルシャ」の移植などプログラム技術に定評があり、一部社員は「グランツーリスモ」の開発にも参加している。